忍者ブログ
ゲームCGを学べる名古屋の専門学校 名古屋工学院専門学校の教員によるブログ。 学校のことからゲーム開発の裏側まで、幅広く書きます。 ゲーム好きには読む価値あり!
2024 . 05
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    a0003650_206899.jpg

    テーマは、作者が表そうとする基本的な思想であり、何らかのモチーフがあって始めて成り立つ。
    現代のゲーム分野における 「ジャンル」 は、あらかた掘り尽くされてしまっている。


    理想は、まったく新しいモチーフを生み出す事だが、歴史あるゲームの世界では、ほとんど100% 近くが出尽くされている。
    現代では新たなモチーフを求めるより、同じモチーフで異なるテーマを考える事が大事になっている。

    だから、モチーフは決まったものを用い 「モチーフが同じで、テーマが違うもの」
     を作るのが通例になっている。
    逆に、既存の素晴らしいモチーフからの異次元作品は、多くのプレイヤーに大きな共感を与え易いものである。

    次に、「素晴らしいモチーフを探すより、面白いテーマを考える」 ことの例を挙げる。

    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇
    古典的なカードゲームの 「ミルボーン (レースゲーム)」 は非常に汎用性があり、
    多くのバリエーションが登場している。
    <概略>
    ・①プレイヤーは、それぞれドライバーになって、ボロ車でレースに出場する。
    ・カードを自分の前に出すために、まず「スターター」と書かれた②開始カードを引くまで待つ
    (ボロ車だからエンジンのかかりが悪い設定)。 この時点で半分のプレイヤーはエンジンに苦戦する。
    ・開始カードを引き当てたら、数字の書かれた③走行カードを出す。
    この走行距離が1000マイルを最初に超えた人の勝ち。
    ・他のプレイヤーを妨害する「赤信号」・「パンク」・「アクシデント」・「ガソリン切れ」などの④妨害カードと、
    ⑤妨害を無効にする「燃料タンク」・「パンク修理キット」などがある。

    <派生ゲーム>
    ・麻薬取引ゲーム「Grass」 は、走行距離カードの代わりに 「草(大麻)」 を出して売り上げを出す。

    ・「モンスターメーカー」 は、走行距離カードの代わりにダンジョンを進む「回廊カード」 を出していき、
    100以上進むと宝物カードを得て、帰りも同じ数だけ出してゴールする。
    妨害するにはモンスターカードを使い、無効化するにはヒーローカードを使う。

    ・「世界征服ゲーム」では、走行カードの代わりに「世界征服への一歩」 カードを出す。
    妨害するには「スーパーヒーローを送り込む」 カードを出す。妨害は戦闘員カードで迎撃する。

    このように、ほとんど同じルールのゲームでも、世界観が違えば異なるゲームになる。

    「我が巨人軍は永遠に不滅です」とは、長島名誉監督の言葉である。
    真似をすると、「我がゲームの世界も、まだまだ不滅である」。
    (善)
    PR
    効果音 HOME ライトセイバー
    Copyright © ゲームCG専門学校 名古屋工学院専門学校 All Rights Reserved
    無料ブログ / 不妊対策 / 在宅副業 / 忍者ブログ/[PR]