「人生、楽ありゃ 苦もあるさ・・・」
これは長寿番組の水戸黄門の主題歌である。
本校のX先生曰く、「最近の若者は楽ばかり求める。楽ばかりだと ”たいくつ” が待ってるのに・・・」。
考えさせられる言葉である。
現代の若者は 「楽な方、楽な方」 と進みたがる。若者だけでなく、全体的に言える事でもある。
「我に七難八苦を与えたまえ」 で有名な尼子一族を再興しようとした山中鹿之助の言葉を思い出す。
どんな学問でも、地道な基礎が大切である事は自明である。
本校のマルチメディア科は、ゲームソフトを作成する科である。
ゲーム作りは、一見華やかに見える世界だが、やはり通常の学問に違わず、基本が大切である。
ゲーム作りの基本、即ちプログラム言語の習得である。
しかし、地道な基礎力を養うには忍耐が必要である。
誰でも、ゲームの華やかさに目がいってしまうのは仕方が無い事だが、無理しても大きな目標・遠い目標を考えて欲しいと思う。
多くの先輩が、1年次のプログラム学習が最も大切だと、2・3年生になってから気づくのだが、やや遅きに失する面がある。
当科では来年度から、C言語検定や変則カリキュラムを考え、基礎学習の再認識を促す計画がある。
日々年々、変遷進化するマルチメディア系学科に期待して頂きたい、と共に職員は張り切っている事を明示したい。
参考までに。今年卒業した卒業生が、あるゲーム会社に応募したとき、
「学校の課題以外で、10日以内に簡単なゲームを作って応募して下さい」 との課題を頂いた。
本人は、何を作るか悩んだ末、「テトリス」 を選択した。
理由は、「やはりゲームの基本は ”テトリス” にあり」 との考えであった。
確かに 「テトリス」 は基本だが、合格するためには 「”ぷよぷよ”ぐらいは作らないと」 とアドバイスしたのを思い出した。
(善)
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