毎年、秋晴れが望める一日、工学院では「体育祭」が実行される。
学生の考えは、2通りに分かれる。
意欲的に参加する学生と、嫌々ながら参加する学生だ。
最近の若者は、運動不足だと叫ばれている。というより、
屋外で体を動かす事自体を嫌う傾向がある。
岡目で言うと「せっかくやるなら楽しんだ方がいい!」となる。
どういうふうに楽しむかは個人の自由だが、
クーベルタン男爵が言った「オリンピックは参加する事に意義がある」
と少し違う。
我々の体育祭は「参加するための途中過程を楽しむ!」が、正解のようだ。
勝つために、走る蹴るなどの基礎競技は、短時間では何ともならないが、
アトラクションは別だ。
・どうやったら上手く飴をくわえられるか?
・コーラを如何に早く、こぼしながら飲めるか?
・袋跳びの袋を、半分故意に破れたら、反則か?
など、考えれば楽しくなる。
そこに真理があるように思える。
我がクラスは「反則ギリギリは、テクニック!」の合言葉に、
楽しもうと、掛け声をかけた。
野球では、ダブルプレーになりそうだと判断すると、
野手に向かってスライディングする。これはテクニックだ!
明日は、晴れる事を願っている。
(善)