デッサン室で、観葉植物がたくさん育てられていることは以前ここで
お話ししました。デッサンのモチーフにと思ってワタシがなんとな~
く始めたことでした。あれから種類も少しずつ増え、植物好きな職員の
方々にお分けした p-pod[写真1]も、お陰さまで可愛がられてすくす
くと育っている様子。密かな目論見である“デッサン室ジャングル化計
画”と地道な“校内ジャングル化計画”はちびちびと進んでいるのです
が、ある時学生から「花は育てないんですか」と聞かれたことがありま
した。世話のこともあって手を出さなかったのですが、一応、簡単にで
きるいい素材はないかいなと気にはしておりました。そしたら名鉄高架
下の道端とコンクリート壁の隙間からコノ野郎とばかりに赤くて可愛い
花がワサワサと咲いているではありませんか。オシロイバナでした。
これなら強そうだし緑も明るい色だしいいかなと思い、なんとか1本ほ
じくり返して鉢植えにしてみました。すると咲くわ咲くわ、成長が早い!
数本に切り分けて水差し(写真2)にしたところ、切った茎から根っこ
が出るは、種もつくわで、外来種の強さを思い知らされました。南アメ
リカ原産ということですが、セイヨウタンポポにしろブルーギルにしろ、
日本の侵略的外来種ワースト100に入っているアメリカザリガニにしろ、
身近に存在する外来種恐るべし!遺伝子汚染が問題となる中、その強さ
の根源は何なんだろうと調べたら、植物に関しては“アレロパシー”が
原因らしいとのこと。アレロパシーとは、葉や落葉、根などから化学物
質を放出することで他の植物に対して影響を与える作用のことらしい。
人類も愚かな戦いを繰り返しますが、植物は植物の都合ですごいことを
するのですね。まぁ、アレロパシーのことは置いといて、外来種を煎じ
て飲んだら強い人間ができるかな?とりあえずデッサン室にあるオシロ