ビデオゲームの歴史は意外に古く、最初のビデオゲームは1960年代に誕生しました。
今から50年近く昔の話です。
「PON」と呼ばれるラケットでボールを打ち合う単純なゲームが最初のゲームと思われがちですが、実はそうではありません。
もう少し複雑で高度なゲームでした。
高度といっても今のゲームのような複雑さはないものの、PONと比べるとかなり高度なゲームでした。
「Space war」と呼ばれたそのゲームは、360度回転する2機のロケットが弾を打ち合い競うという内容です。
驚いたことにロケットや弾が、中心にある星の重力の影響を受けるようになっています。
このゲームは市販されたわけではなく、大学の大型コンピュータのプログラムで、一般の人が楽しむことはできませんでした。
その後、この「Space war」を一般向けのゲーム機として「Computer space」が発売されたのですが、当時の人には難しすぎてあまり人気が出ませんでした。
そこで、誰にでも楽しめるようにということで「PON」が生まれたのです。
それが米国で大ヒットして、やがて日本にも家庭用TVゲームということで浸透していきます。
日本の場合、その後のインベーダーゲームの大流行でゲームが一般化しました。
その頃のゲームと現在のゲームの技術格差は大人と子供どころか、アメーバと人ぐらいの差がありそうです。
しかし、昔のゲームを見ると限られたハードウェア能力を精一杯引き出し、創意工夫をこらした味があるのではないでしょうか?
(主任)
HISTORY of Video Games