ゆとり教育は、「詰め込み教育」を廃し「経験重視型のゆとりある教育」のことであり、
1980年頃から2010年頃まで実施された。高校では2014年度まで実施されるらしい。
本校の学生から「加法定理を覚える必要があるんですか?」と言われた。
「試験には、定理が必ず書いてある」と言うのだ。
我々の時代は、無条件に覚えさせられた。
例の
sin(α+β) = sinα・cosβ + cosα・sinβ
咲いたは、 咲いたコスモス、 コスモス咲いた
である。
通常、公式は結果を証明できるか、憶えるかのどちらかだと思う。
加法定理を覚えておけば、倍角の公式や半角の公式など、スムーズに導ける。
ゲームでの回転の応用は、加法定理が最も重要である。
日本人の数学力は、世界でも上位にランクされている。
理由の1つに「九九」があると思う。
「九九」は無条件に憶えさせられる。
よく考えると、無味乾燥なことを繰り返し学習する事で、
しらずしらずに答えが出るようになる。
一旦憶えると、掛け算の世界が素晴らしい勢いで開けてくる。
素晴らしい事だ。
意味の無い事を憶えると、学習が進む典型だと思う。
定理を憶えるか、否かは個人の自由であるが、
無条件で憶える事も、時には必要な気がする。
(善)
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