卒業期に、卒業生に配布する冊子に『かもめ』がある。
その中の「 編集後記 」で、心に残るものを挙げてみたい。
◇ ◇ ◇
「 J・F・ケネディが最も尊敬する日本人、上杉鷹山 」の単行本は、
昨年亡くなった伯父の遺品になった。
この本は、経営が崩壊した上杉家を、「リストラ」せずに大借金を
返済した、偉業の実話である。
現代の日本ではリストラが建て直しの最右翼とされている。
だが、リストラだけが経営建て直しの良策なのだろうか。
「孔子」が尊敬する中国の周王を真似て、徳をもって治世に効果を
あげた上杉鷹山の実践例も忘れてはならない。
「徳をもって・・・」、難しい事である。
福祉に貢献したからといって、急に徳が得られる訳ではない。
心の持ち様によって自然に備わってくるのが徳だと思う。
前号から「かもめ」の原稿に、リストラに関する記事が目に付く。
執筆するからには「徳」をもった、説得力ある内容にしたいものだ。
昨年、校友会のホームページが開設され(http://www.denpa.ac.jp/)、
卒業生との繋がりがさらに深まった。
在校生・卒業生・教職員が一丸となって、支援や助言をすればどんな
リストラも乗り越えられると信じている。
お近くにお越しの際は、本校にもお立ち寄り願い、四方山話などして
頂ければ幸いである。
◇ ◇ ◇
既に社会人になっている卒業生のみならず、在校生にとっても教訓
になりそうだ。
どんな環境でも、勉強する事の大切さを、改めて考えさせられた。
(善)
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