デッサンの授業中、学生にちょいとモスキート攻撃を仕掛けてみた。
モスキートとは17000Hzあたりの高周波の音で、ワタシのような40
代のオッサンには聴こえない。しかし10代の若者たちにはかなり苦痛
なものらしい。自分がその年齢のときに体験したことがなかったのが残
念である。そんなわけでいたずらをしてみたのだが、音を発信した瞬間、
数人が顔を上げて辺りを窺った。その内の半分はこちらに苦痛の表情を
向けて、「何かやったでしょ!」という顔をしている。バレバレである。
これは1年生だったのだが、20
代の3年生にも無言の攻撃をしか
けてみると、ほんの数人がキョロ
キョロする程度だった。巷でこの
モスキートは若者のたむろを撃退
するためにコンビニや駐車場で使用されている。加齢とともに聴こえ
なくなるとはいえ若者以外にも何がしかの影響が心配される。事実ワタシ
もモスキートを操るパソコンを左手に、学生を右手にいたずら実験をし
ていたのだが、左耳と左側頭部が痛くなってしまった。アメリカでは学
生同士で携帯の着信音をモスキートにして、教員にばれないように交信
することが一時はやっていたという。ワタシはPCの“S”キーを押し
て学生を振り向かせる。お~なんて暴力教師!しかし人をリモコン操作
のように動かすという行為はやたらと笑えてしまう。怪しい思想と権力
を持たないよう気をつけよう!?アブナイアブナイ。(ニ)
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