「Q10」というドラマをご覧になりましたか。たまたま見たドラマの番宣で「このあとすぐ!」につられて見てしまいました。久しぶりの学園ドラマに懐かしさを感じたのと、人間の姿と全く変わらないロボットが登場するというシチュエーションに個人的ワタクシの嗜好がくすぐられてしまいました。
昔からロボットやサイボーグ、アンドロイドといった人型ロボットが大好きで、その類いのドラマや小説、映画を沢山見てきました。
映画ではフリッツ・ラングの「メトロポリス」1927、リドリー・スコットの「ブレードランナー」1982、その原作フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」、エドマンド・クーパーの「アンドロイド」1976、などなど。
(子供の頃、自分は人造人間なのだと思い込んでいた・・・
「キカイダー」の見過ぎ!)しかし、このドラマでキーとなるロボットのあり方が充電式だったり、今の時代に反して敢えて棒読みロボット口調だったりと、とても素朴なのです。これまでのロボット的なキャラクターはほとんどの場合、そのロボットが人の代わりに様々な事柄を解決してくれるか、もしくは破壊していくという方向性でした。
しかしこのドラマでは高校生たちが、喜怒哀楽の希薄な(無いわけではない)Q10(キュート)と呼ばれる女子高生ロボットのとる、当り前で健気な行動を見て、自分たちが気付かなかった、又は忘れてしまった大事な事柄を、当たり前に大事なこととして再認識していきます。
その中には人間にとってコミュニケーションがいかに大事かということが、コンセプトとして前面に出ています。
やたらと過激な表現が多用される映画やTVドラマが多い中、久しぶりに心温まる、安心して見ることのできるドラマを見た感じがしてワタシは盛り上がっているのですが、学生に見たか聞いてみると、「何ですかそれ?」って、なんで~!?
このオッサンが気になってるのに。
・・・昔の中村雅俊シリーズのように熱くはないですよ。
でも今の時代らしい感じがねぇ。それなりにねぇ。
わかりやすいというかねぇ。ナントいうかねぇ。
いいんじゃね的なねぇ・・・ワカ者たちよ・・・。(ニ)
本物のアンドロイド